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この記事の内容が古くなったため、一旦非公開にして新たに記事を書きましたが、再公開のご要望を頂きましたので再公開させて頂きます。情報が古いことを念頭に置いたうえでご参照ください。
「ブローニー(中判)のためのフィルムスキャナまとめ – GT-X970やOpricFilm120など」:2012年11月29日時点で、現行の機種のうち把握できる全てをまとめた記事。
Rolleiflex 2.8F(Planar)を我が家に迎え入れたのが、2007年夏、銀座中古カメラ市でのこと。
それから、未だに探し続けているのが、ブローニーフィルム(=中判フィルム)対応の理想的なフィルムスキャナです。
個人的に、フィルムで撮った写真を鑑賞する方法のうち最も安定した色と像を得ることができるのは、ポジで撮影し、フィルムの実物をライトボックスとルーペを使い直接観ることであると考えています。
ネガの場合はそのままでは鑑賞しづらく補正幅が広いので一概には言えませんが……
しかし、撮影・現像したフィルムを写真屋さんなどでプリントしてもらう場合や、Webに写真をアップしようと思った場合、デジタル的に写真を管理・整理・利用したい場合などには、フィルムをスキャンする必要性がでてきます。(ちなみに、写真屋さんにプリントを頼むと、写真屋さんがスキャニングを代行してくれます。プロラボなどでは手焼きしてくれるところもありますが)
スキャンにより写真は全く違ったものに生まれ変わってしまいますので、言うまでもなく、スキャニングは重要です。
私は以前コニカミノルタの>DiMAGE Scan Elite 5400 IIという機種のフィルム専用スキャナを利用していました。そのスキャン結果は非常に優れており、スピードも効率もいいものでした。
けれど、この機種と決別しなくてはいけない理由ができてしまいました。
一番の理由は、先に買ったFM3Aにあわせて揃えた35ミリフィルム専用フィルムスキャナなので、ブローニーフィルムを読むことが出来ないという根本的な問題。
また同時に、コニカミノルタがカメラ事業を終えてしまった結果、新しいドライバが開発されない、ゆえにWindowsXP以降のWindows機種で利用することが出来ないのです。
そこで欲しくなる、ブローニー対応のフィルム専用スキャナ。
非常にほしい。ほしいのです! しかし中古でも二桁万円! 高い! そして生産が終わっている機種が多い!
そこでフラットベッドスキャナ(ぱこっと明ける形の、汎用スキャナ)で、フィルムもスキャンできるものを数台乗り換え、今はエプソンのGT-X770という機種のスキャナを使用しています。
この機種といいますかフィルム対応フラットベッドスキャナの欠点は、やはり、フィルムスキャナというわけではなく、フィルム「も」スキャンできるスキャナなので、スキャンに時間がとにかくかかってしまう。効率が悪い。
乗り換え前の数台よりは速いですが、それでもブローニーフィルムを一本、すなわち6x6であるローライであれば12枚スキャンするのにこの機種であれば調整やフィルムのセットを含め一時間強程度かかります。
一度の撮影で2~6本撮影する私の場合、下手すると休日を一日潰す勢いです。
また、主観的・利用者の技術的な問題でもありますが、ブロワーを使っていてもどうしても読み取り面を広くひらくため、ほこりが入りやすい。
そしてローライが古い機種であるため、コマのずれなどが読み取りづらかったり、フィルムのたわみが発生しやすくピントがずれてしまいがち。という欠点が挙げられます。
そして、自分の手で業務用機材でスキャンを行ったあと自宅で同じフィルムをスキャンしたときに改めて、業務用スキャナ→業務用レーザープリンタまたはデータ化という、いわゆるミニラボ=写真屋さんの業務用機材で印刷またはデータ化したものと、この機種でスキャンしたもののピント、色、効率、なにもかものあらゆる結果が違いすぎて愕然としたのです……
当たり前といっては当たり前なのですが……そう、現実をみせつけられたといいますかね。
しかし、「クオリティを多少捨てても、どうにか効率化をはかりたい」そう思っている中、今回ついにブローニー対応となった、エーパワーのTCS-566と、エグゼモード(YASHICA)のScanBit FS-502の手軽さが気になっていました。
エーパワー TCS-566
エグゼモード(YASHICA) ScanBit FS-502
けど……この2機種、見た目そっくりじゃないですか? スペックも似すぎてる。
なぜ? 検索を行ったところ、上記二社が共同開発し、同一のものを、フォト用・家電用と分けて別々の販売ルートにのせたもの(リンク先より「フォトルートに対してはエーパワーが『TCS-566』を、家電ルートにはエグゼモードが姉妹機『ScanBit FS-502』を投入してまいります」)らしいことが製作元のページで判明。
「姉妹機」との明記も。
このこと、実はこのプレスリリース以外でほとんど明確にされてないんですよね。
OEMというより話を持ちかけて一緒に作りましたという感じ?
本体リリース時のプレスリリース
ブローニーをカットせず読み込めるキャリア及び35ミリのパーフォレーションまで読み込めるキャリア発売時のプレスリリース
TCS-566用ですが、姉妹機ScanBit FS-502にも利用できるとのこと
ローライで写真を撮る率が減っている理由の一つとして、どうしてもスキャンを考えると腰が重い、というなまけグセがあるので、この二機種も購入視野に入れていきたいのですが、Amazonのレビュー結果などがあまり宜しくない……しかし価格ドットコムの評判は結構いいという不思議な状況であることがわかりました。
Amazon TCS-566のレビュー
価格ドットコム ScanBit FS-502のレビュー
※TCS-566の該当ページはなし
ちなみに、エーパワーは日本ポラロイドから独立、HOLGAなどのトイカメラ周辺を中心に販売しています。この機種名もToyCameraScanerでTOC。500万画素で6×6をスキャンできるので566。
フォトユースに売っていくという通り、トイカメラのためのスキャナという印象を強く押し出していますし、「ハッセルやローライのファンにも」などと謳われていることから、ハイエンドユーザーも視野に入れていることがわかります。
エグゼモードは多くのカメラを産み出してきた往年のカメラブランドYASHICA(ヤシカ、Yashika)のブランドを継いでいる企業です。
個人的には国産二眼レフであるYashikaFlexが気になってます。
デジカメを作っているという強みを生かして家電として売っていくとはいえ、カメラユーザーには信頼が高いです。
こんな二社なので、露骨に開発に手を抜いているとは考えたくないなあと。
エーパワーの特徴から、トイスキャナという新しいジャンルなのではないかと思ったりもしますが。
ScanBit FS-502については価格ドットコム調べ一万円前後、エグゼモードのアウトレットコーナーでは一万円以下で買うことができるので、とにかくまずは買ってみるのも悪くないかもしれない……かも?
まあブローニーをカットしないためには別売りキャリアが必要なので別途三千円弱かかりますが。
正直、クオリティも考えるとNikonの販売終了スキャナであるCOOLSCANシリーズあたりが捨てきれず、しかしそれは手が届かず、というところで唸っております。
ちなみに理想はこのSUPER COOLSCAN 9000 EDです。
先に述べたように、35ミリだけであればコニミノのスキャナをそのためだけにWinXPを入れたPCでどうにか動かせば理想的な結果を得ることができますし、手の届く現行のフィルムスキャナも存在するのですが、ブローニー対応となると少ないです。
MacBookAirにBootcampでXP入れようかな……
ブローニーのための理想的なフィルムスキャナ探しは、今後も続きます。
※追記エーパワーの方からコメントを頂き一部改修致しました。
▼今回ご紹介したスキャナ▼
北極星管理者さま
エーパワーの安藤と申します。この度はTCS-566をお取り上げ頂きありがとうございます。ご案内の通り、ScanBit FS-502はTCS-566のOEMです。エーパワーからエグゼモードに供給いたしました。もともとは弊社より、ブローニーが読めるスキャナーを開発して欲しいとエグゼモードにお願いしたところ「うちはやらない」との回答があり、独自開発したところ、発売直前になって「うちにもやらせてくれ」との申し出があり、OEM供給させていただいた次第です。
なお、ScanBit FS-502の説明をする際、FS-521の画像が張り付けてありますが、この2商品は全く別物です。
http://www.exemode.com/product-exe/scan/fs-502.html
FS-521は35mm専用で筺体も502より全然背が低くなっています。よろしければ画像を貼り替えていただけますようよろしくお願い申し上げます。
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株式会社エー・パワー
代表取締役 安藤 芳浩
〒359-1111
埼玉県所沢市緑町4-7-13 安藤ビル3F
Tel/fax:04-2923-5234
IP Phone:050-1338-4552
メール: info@doctor-and.com
ホームページ:http://www.doctor-and.com/
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安藤様
コメントどうもありがとうございます。
OEMなのではないか? しかし差があるのではないか?
などと迷っている友人が数人いたので、情報をまとめさせて頂いたのですが、間違っている画像などがあったようですので指摘通り修正しておきました。
こちらのミスによる失礼があり、お手数おかけしました。
今後とも宜しくお願いいたします。